6月の「季節のいけばな教室」
新緑の季節がすぎ、夏にはまだ早いという間の季節。
いけばなは季節を先取りということで、今回のテーマは【初夏の花】です。
6月といえば、梅雨。
梅雨といえばアジサイ!
ということで、今回はアジサイをメインにした取り合わせにしてみました。
この写真は、1石川県金沢市の卯辰山花菖蒲園で撮影したときのものです。
私、大学時代はお隣の福井県に住んでいましたが、
福井市内の足羽山には、あじさいロードという坂道沿いに
ずらーっとあじさいが咲いている場所があります。
6月頃になると行きたくなる場所の1つです。
足羽山は、大きな大きな枝垂桜も名所ですね。
では、お稽古レポートです。
花材:エメラルドウェーブ、アジサイ、スモークグラス
花型:花意匠・かたむけるかたち
主材となるエメラルドウェーブは、タニワタリの1種で、
光沢と波打つようなひねりが特徴です。
まずは、このウネウネを素敵に魅せる角度を見つけましょう。
小原流では「様式」という生け方で、
花材の取り合わせや生け方が決められているものがあります。
タニワタリも様式がある植物です。
普段のお稽古では、エメラルドウェーブの品種ではなく、スッとしたものをよく使います。
写真出所:フラワーアレンジメント教室 花かご便り
客枝はアジサイです。
アジサイはど〜んとボリュームがあるため、
どっしりと低めに生けると安定感が出て、
エメラルドウェーブのウネウネも引き立ちます。
短くするとアジサイの葉はなくなってしまうので、
足元をカバーするように付け足してくださいね。
緑の上に色がのることで花の色が映えるので、いけばなでは緑がとっても大事です。
仕上げはスモークグラスです。
梅雨をイメージして、ふわっと霧がかかるように生けます。
長さを決めて葉っぱを外していくと、バラバラになってしまうので、
セロハンテープで軽めにクルクルと留めてから生けています。
色みはシンプルですが、スッキリとした作品に仕上がりました。
さて、今日のお菓子は、田中屋のアジサイをイメージした水菓子です。
水色の寒天の中に、紫色の角切りが花びらのように散りばめられていて
プルプルキラキラで、テンション上がります。
バックのコンポートに生けてあるのは、
お隣のおばあちゃんからおすそ分けしていただいたスイトピーです。
お庭のフェンスいっぱいにカラフルに咲いていました。
お庭でお花を育てるような暮らしも憧れます。
さて、次回は7月。夏らしい花材でお稽古します。
季節のいけばな教室は、気軽に花に触れる機会を提供することを目的に開催しています。
興味がわいたらお気軽にお越しくださいね。
日本の暮らしになじむ花のある毎日を♡kafu
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