小さな花見、桜をいける

├花意匠・かたむけるかたち

4月の「季節のいけばな教室」

春といえば桜!ということで、今回のテーマは【お花見】にしました。

花材:桜、バラ

花型:花意匠・かたむけるかたち

 

2016.4.2

細目でつぼみのある桜の枝を用意しました。

取り合わせはいろいろ迷いましたが、

葉がしっかりしていたので黄色のバラにしました。

 

かたむける形なので、傾斜する姿をしっかりとみせることと

枝ものの切り方、差し方、バラの葉のつけ方をお稽古しました。

 

桜は、せっかくの桜のつぼみが取れないようにそっと扱うのがポイントです。

 

写真では前が空いて見えてしまいましたが、バラの葉は後付けでつけています。

そのままよりも美しい姿に生まれ変わらせるのも、いけばなの魅力です。

より自然にいけるためには、葉のつき方を観察したり、

どんな場所でどんなふうに育っている植物なのかを知ることも重要です。

 

花との対話は、美しくいけられるようになる秘訣です。

バラも360°同じに見えるかもですが、

よーく見ると花首にほんの少しふりがあったり、

巻きの具合や咲き方によって花の向きを見極めることができます。

 

そのほんの少しの向きや角度を見極め、花の表情を捉える力を、

日々のお稽古で養っています。

 

季節の花材の命をいただいて、新たな美しさに変えてもう一度命を吹き込む。

そんなイメージで、私はいけばなを捉えています。

 

 

柔道・剣道・茶道のように、華道も「道」の世界です。

日本の心、和の文化、華道というだけの歴史がいっぱい詰まっていますね。

 

とはいえ、がっつり入り込まなくても、そのエッセンスと受け取ることができます。

基本は花を楽しむ気持ちがあれば充分です。

 

季節のいけばな教室は、気軽に花に触れる機会を提供することを目的に開催しています。

興味がわいたらお気軽にお越しくださいね。

 

日本の暮らしになじむ花のある毎日を♡kafu

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